ヤブラン

今日は会社の引っ越しだった。ま○みさんやたかし君とも久しぶりに会えてうれしかった。ま○みさん、久しぶりですね〜。ハグハグ。引っ越しは大変だったけど、その後、社長やみんなと一緒にお食事に出かけた。おいしかったな〜。
お店の一番奥に座っていた白髪の紳士が立ち上がった。何かなあと思って見ていると、拍手をし始めた。なんだろうか。
「パチパチパチ・・・」
「えっ?なんだろう」
その隣のテーブルで食事をしていた女性も同じように立ち上がって拍手をした。
「パチパチパチ・・・」
「一体なんなんだろう。このお店は。」と思っていると、店内の人が一人、二人と立ち上がって拍手をしている。
まばらな拍手が段々と一つの統一された音色のように反響し始めた。
気が付くと全員が我々の方を向いて、拍手を送っている。まるで「私も同じことを思っていたのよ。でも言い出せなかった・・・」そんなふうに感じ取れた。
「そうか。みんな同じ思いだったんだ。でも本当の気持ちを言い出せずにいた・・・」
全員の気持ちと呼吸が一つになったとき、涙が頬をつたっていた。こんなこともあるんだね。

帰りに駅で、小室哲哉と偶然にも出会った。哲哉と会うのは本当に久しぶりだった。以前は長かった髪も切り、すっかりいい男に生まれ変わっていた。嘘90%