セミちゃん

今日セミちゃんがわたくしの胸にとまった。とてもびっくりした。
お子ちゃま達がわたくしの周りに集まってきた。
セミちゃんの権利をお子ちゃま達に譲った。しかし、しばらくするとお子ちゃま達がわたくしの前に来てこう言った。「セミちゃんを解放する権利を僕たちにいただけませんか?」と。どうやらセミちゃんの権利は、わたくしにあったようだ。
わたくしは言った。「もちろんいいとも」
お子ちゃま達はセミちゃんを放り投げた。セミちゃんは、元気よく飛んで行った。