2009-12-09 妖精 花びらがひらりと一枚落ちたけど、妖精がくしゃみをしたようだ。 わたくしの腕の痛みが増す時、決まって小さな妖精が囁いてくる。 「どこへ行くの?何階にします?」って。 わたくしは、「13階へいくよ。」と告げた。 すると、妖精はわたくしの指をもちあげ、エレベーターのボタンを押させる。シースルーのエレベーターとともにゆっくりと上昇するわたくしの体。 ふと、体がかるくなり、眠りに落ちていくのである。